屋号の由来

ときどきお客様に屋号のうちのたんすを呼ばれるようになってニヤっとしています。

おもばゆいものですねっ

そんな中で時々由来を聞かれましたので、ここでお話しします。
どこにでもある話だと思うのですが、わたくしにもやっぱり"おばあちゃんち"というものには着物の箪笥がありました。
とても箪笥も着物もお好きな方だったので、着物が入っている箪笥だけでもなんと4、5ほどございました。
中でも引き出しを閉めるとぽふっと別の引き出しが少し空く桐の箪笥がとても印象に残っております。
祖母はご兄弟も多い方だったのでそちらの方のもお預かりになっていたり、ご自身のお母様や義母のものも大切にとっておかれたのでしょう。
留袖、訪問着、小紋、喪服と色々あるのですが、やはり1人で着られる方が娘たちも孫たちも当時誰もおりませんでした。
せっかく綺麗なのになぁ。
いつも箪笥の中にしまってあるそれらが、とてもとてももったいなく感じておりました。
あんた似合うねんから自分で着れたらええのんにね

と時折わたくしに母がそう言います。
一つ目の仕事が合わず有休消化している時、はさまっていた着付け教室の新聞の折り込み広告を見つけ、またそう言いました。
あ、そっか。
わたくしは思い切る時いつも安直ですのであまり深く考えずこの世界に飛び込みました。
道具もわからない、畳み方もわからない、TPOもわからない、ないこと尽くしの中習い始めた着付け。
山あり谷ありと習っている中でもありましたが、着付けを習いながら着物レンタル業のお仕事でお客様にも先輩スタッフにもたたき上げていただき去年の7月、ひとりで色々やってみようかな?と思って個人事業主になりました。
いろいろ手続きしてみたり、作ったりしていると悩ましいのは屋号。
なくてもいいとはいえ、ある方が気合が入りそう。
後、覚えてもらえそう。
そう思ってなんやと考えると私の原点はおばあちゃんちの箪笥の中にあった着物を着れたらいいのにな、だと思い出しました。
私もそう思っていたから、お客様もそう思っていらっしゃるなら気軽にサポートできたらいいな。
それが自分の仕事の根幹だと伝わるような屋号にしてみたいな。
ひらがなは柔らかい印象になりそう!

こんなお話しが"うちのたんす"の由来です。

もちろんレンタルされたので楽しくいろんな柄をとりいれていかれるのも素敵だと思います。
自分用に気合を入れて買われた方もかっこいいですね!

ですが、これおばあちゃんやお母さんが着てたのかぁ。私もちょっと着てみたいなぁという方のサポートができれば、それは本当に幸せなことだなぁと思います。

-UCHINO-TANSU-

ショップ名:うちのたんす 営業日:不定期 営業時間:7:00-18:00 Mail:uchino.tansu@gmail.com 出張着付け&ヘアセット

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